この対談は、知的障害をもった人々と交流をするボランティアグループのメンバー2人が、 2月17日に話した内容を抄録したものです。
(ボランティアを始めた理由)
(高校生のボランティア観)
X 高校生に「ボランティア」を始めた理由を聞いたら親から勧められてと言う理由が多かった。
X 又、「どうしたら、もっとボランティア活動がもっと広まるか」って聞いたら、「江戸時代に戻ればいいんじゃないか」と言っていたよ。 面白い意見だなって思ってもっと突っ込んだら、江戸時代の人たちは差別もなく困っている人がいれば素直にお互いを助け合って生きていたからそう思うって言っていた。でも残念ながら現代ではそういう雰囲気がない。社会全体の雰囲気、大人が率先してやらない限り、ボランティア活動を広めることは難しい。
また、「活動をしたい」と心の中で思っても、他から自分はどう見られているかを気にしてしまうとも言っていた。
(長く続けること)
X 結構、高校生からやり始めて、継続するのは難しいと思うけど。
P 来ることと、長く続けることは違う。長く続けてもらうには、
楽しいと感じてもらうことかな。
X それは、高校生に限らずすべての人に関係することだね。
楽しさは自分だけが楽しくてもだめで、外目から見ても楽しそうじゃないと難しい。そうでないと、よっぽどの使命感がないと継続できない。活動が楽しければ継続できる。そして、若い頃は色んなタイプの人と知り合うのが大事かもね。
P 好奇心が大事。例えば"環境問題"でも、"障害を持つ人達と過ごすことでも何でもいい。興味を持つことが大切。知らなければ、活動を始めるって気にはならない。何も特別なことをする必要はない。高校より早い段階から、そういった意識を日常化させていくことが大事だと思う。
X そのとおりだと思う。今回の高校生の場合もきっかけは家族のサポートがあったから。でも、各人がその中に何らかの自分の居場所、楽しみを見つけたから、今も続いているんだと思う。
(障害を持った人との関わりについて)
X 高校生や若いボランティアは、"カンタン・オーダーメード"な道をとりたがる。
P 今の高校生は、10年前に比べれば障害者等に対する意識が変わりつつある。でもまだ充分じゃない。彼らも現実にもっと向き合うようにした方がよい。"ハンディを持つ人"と街に住むことについて討論してみるべきだと思う。でないと、本当の意味の"障害"を知らなかったり、誤解したりする。
X そうだね、高校生も障害を持つ人やその環境について、もっともっと考えたり討論したりするべきだね。
P 若者同士の会話って結構他愛のない事を話していたりするけれど、その他愛のないこと"の一つとして普通に"障害"について話せたり討論できたりすればいいな。
(最後に)
X 今回僕らは、高校生に焦点を絞って話をしてきたけれど、ボランティアをこれからする人にメッセージはある?
P 恥ずかしいかもしれないけれど、恥ずかしいを捨てること。そして自分の好奇心をずっと持って大切にすること。そしてボランティア活動に飛び込んでみてください。
X 僕らは世間の人全員が、ボランティア活動をしてくれとは思っていない。でも、楽しんで活動に参加してくれれば僕らは大歓迎。人の楽しみの価値は人それぞれ違うから、ボランティア活動が色々な楽しみの中の1つであって欲しい。同じ時、場所を共有しての楽しみ方を自分なりに見つけてほしい。
P "よろこび"や"楽しみ"をボランティアで見つけられれば、それが長く続けられる原動力になるよ。
(おわり、以下省略)