映画「ひなたぼっこ」を見て...

 5人の知的障害をもつ青年たちの姿をカメラで追ったドキュメント。晶生君(20歳)、江美子さん(19歳)、淳君(21歳)、歩君(17歳)は、地元の小・中学校を卒業し、高校生活を経験しています。由幸君(15歳)は地元の中学を卒業し、高校受験に挑戦しました。舞台は習志野高校(定時制)、野田高校、佐倉東高校(定時制)・・・。

 "約20年前、障害をもつ子ともたない子を分けるのではなく、共に学ぶ教育「分けない教育」を求めて千葉県のあちこちで小さなグループをつくり、そうして「共に育つ教育を進める千葉県連絡会」ができて10年。私たちが目標にしているのは、知的障害やその他さまざまな障害をもつ人たちが、ひとつの場所に集まるのではなく、地域住民の一員としてそれぞれの地域で、目に見える活動の中に入っていくような形をつくることです。"(パンフレットより)

 私は、知的障害をもつ息子を養護学校に通わせている立場で、この映画を複雑な心持ちで見ました。どちらがいいという答えは私には出せません。ただ、養護学校というものの存在のついて考えさせられるきっかけになりました。 1979年に養護学校が義務化され、同時に当事者から"分ける教育"に対して猛反対の声があがりました。そして今日までそういった流れを受けついで忍耐強く活動を続けている人たちがいます。ただ、肢体不自由児の養護学校は主に機能訓練、リハビリに時間を割いている、本人たちにとって苦しい時間であるという背景もあるらしい…です。そういう中で見ていくと、肢体不自由児と知的障害児の養護学校のイメージは違うのかな?と思いました。…とはいっても、「一箇所に」分ける教育という面では変わりはないので、その必要があるのかどうか、専門教育=隔離なのか?、疑問もあります。 私たちは何をしたらいいのか。「息子にとっていいこと」と「社会にとっていいこと」が曖昧になって息子を見失わないようにしながら、考えていきたいです。

(斉藤)