巻…頭…言

 早いもので、今年もあと2月を残すところになりました。

 私達の身の回りは一見平和に見えますが、世界には多くの対立や争いがあり、人が人を故無く殺しあうという、無法の世界が繰り広げられています。

 私達の心の奥底に良心と感受性が残っているならば、この終わりに近き世の中に、違和感を感じ、何かしなければという気持ちが湧いてくるはずですが、なかなかどうして、心の曇った状態では、おぼつかないのが現状です。

 良くたとえられますが、人は危機に立ったとき(例えば、神戸の大震災の時)には、その目に見えるものに対し、その自己犠牲の精神を発揮しやすいですが、この一見平和に見れる日本においては、その精神を発揮するのは難しいかもしれません。

 何らかの危機的状況に陥っている人達を助けたい、何とかしたいという原点を持つのであれば、それは、この価値観の混乱をきたしている日本においても同じこと(目に見えない危機)で、やむにやまれぬ気持ちを持っていつつも、行動が伴わなければそこに何の価値を見出すことはできないのです。

 以前から記しているように、私達の社会、世界は私達ひとりひとりが構成員であり、ひとりひとりがその意識改革をもって、変えていくしか方法がないのと同じように、世界を変えていくのも、世界中のひとりひとりなのです。

 このように書くと皆様方の中には、自分には関係ないことと、高をくくる人もおりますが、そのような考えは、今後改めていただきたいと思っております。無責任、消極的な行動は、本人のみならず他の人のためにもなりません。

 厳しく自己を見つめ、反省し、欠点を修正していただければと思っております。

 そして、人の命には限りがあります。

 もちろんどのような人生を歩むかは、個々のボランティアが決めることであります。

 最終的な責任は、自分で負うのです。これは、共存共栄を否定するものではなく、自立した中での共存共栄(依存ではない)を目指すものであります。所信を問われれば、きちんと答えられる大人になってほしいのです。今学生の皆様方も、諸先輩の後姿を見て、善きところを学んでいってほしいのです。また、新しくプロペラに来られた方々は、先輩達の苦悩と勇気を養分にして、一段と大きい花を咲かせてくれることを望みます。

 また、付け加えれば、「最良の敵は良である」という言葉も覚えていてほしいのです。(温故知新も同じ意)現状がよければ、とりあえずいいかと、盲目的、感情的に判断することなしに、常に、何が最良なのか、ポランやえくぼでは子供達にとって何が最良なのか、今のこの状態でいいのかを常に問い掛けてほしいのです。もちろん、個々の人生においてもそうです。

 常に、考えつづけてほしいのです。考えなければ何も生まれないのですよ。

 私自身のこころの様変わりも含めて、今回は叱咤し、お願いする内容になってしまったことを申し訳なく思いますが、残された限りある時間を考えた場合、示すべきことは示す、だめなものはだめとはっきりと伝える方針に変えさせていただきました。

 何を最優先事項にするかは、その人の生き方になりますが、ボラとして集まった以上、弱い心を持ったどうしの集まりでは、 到底人を救うことはできず、また、自らも救われることはないため、今後真に反省し、改めていただきたいと思います。

 私達が作りたい世界は、優しき心を持ち、自らの責任と行動で人の助けになる、そう努めようとする人たちの集まりではないでしょうか。

 そうなるためにも、心の研鑚を積み、そして活動していこうではないですか。

 僕も、まだまだ道半ばです。

 しかし、常に書いたことを実行したいと四苦八苦しております。

 共にがんばって、行きましょう。よろしくお願いします。         

プロペラ代表 クマカワエイスケ