「福祉科学とコミュニティー『自己決定』をめぐる問題状況」を
読んで

(前号からのつづき!)
2.自己決定を尊重する際の問題
 前回、パターナリズムという問題について書きました。今度は、それとは別の問題もあるということが書いてあるので紹介します。

@決定不能の問題
 「自己決定」を尊重するということは、"本人が自分の利益のために自分のことを自分で決める"という前提ですが、知的障害をもった子どもたちのように、本人にその判断能力がない場合は、どうしたらいいのかな?というのが「決定不能の問題」ということらしいです。
 ただ、この"問題"自体が本当に成立するのかどうか考えなければならない、とあります。つまり、本当に本人に判断能力がないの?ないと思い込んでいるだけでは?本人が実は判断していることに周囲が気づいていないということはないのかしら…、という「疑う気持ち(?)」をもって関わることは、とても重要なのではないかというわけです。関わる人のそういう意識がないと、本人が決定しているのにその能力がないと決めつけられてしまうこともあり得るのではないかということです。
 『……根本的な快不快を表明したりすることは赤ん坊でも可能で、泣き声を聞きつけて、何が不快なのかを必死に読み取ろうとする母親の姿勢を忘れてはならない。(本文より)』
(「A決定内容の問題」に続きまーす。)さいとう 

福祉科学とコミュニティー『自己決定』をめぐる問題状況」創刊号/
編集・発行福祉科学とコミュニティー研究所
http://www.ksky.ne.jp/~subaru/labo/laboindex.htm