福祉科学とコミュニティー『自己決定』をめぐる問題状況≠読んで・・・
知的障害をもつ人の 自己決定のこと つづき。3回目。

2.決定内容の問題
本人が自己決定できたとして、その内容に何かしら問題がある場合があるという話です。ここでは二つの問題があげられています。
ひとつは、本人にとって利益があれば、周囲の人間はそのすべてを受け入れなければならないのか、ということです。
みんなで分けて食べるものを「独り占めしたい」とか、「他人のものがどうしても欲しい」とか・・・。
私たちは、人との関係の中で兼ね合いを考えながら行動しているけど、このような場面は、社会生活の中でよく経験し、親を含め周囲の人間が苦労(?)することがあると思います。
もうひとつは、では周囲の人間に迷惑をかけなければ何をしてもいいのかということです。自己決定しているのだから、ひたすら食べ続けているのをそのままにしていていいのかな、とか、お風呂に入りたくないと言ったらどうしたらいいか・・・などなど。
こういう場合につい、「体によくないから」「清潔にしなきゃ」というような、前に出た「良かれと思う気持ち」が出てきてしまう場面です。とても悩むところですよね・・・
相手が小さい子どもならまだしも、成人していればなおさらです。内容によっては「余計なお世話」的になってしまう微妙〜な場面もあると思います。
「決定不能の問題」「決定内容の問題」につづき、次回は、「決定放棄の問題」です。その後、本人の視点を見失わずに、こういう場面でどう関わっていけばいいのかという内容になっていきます。

(さいとう)

*「福祉科学とコミュニティー『自己決定』をめぐる問題状況」創刊号
/編集・発行:福祉科学とコミュニティー研究所http://www.ksky.ne.jp/~subaru/labo/laboindex.htm