巻頭言

アルバート・アインシュタイン150の言葉(ディスカヴァ21)より
「わたしは、天才ではありません。ただ、人より長くひとつのこととつき合っただけです」「わたしには、特殊な才能はありません。ただ、熱狂的な好奇心があるだけです。」「わたしは、一日100回は、自分に言い聞かせます。わたしの精神的ならびに物質的生活は、他者の労働の上になりたっているということを。」

「いまここにだれともくらべないはだかのにんげん、わたしがいます」
「自己顕示、自己嫌悪。わたしのこころのうらおもて」
「アノネがんばんなくてもいいからさ、具体的に動くことだね」
「くさびだから一番大事なところへうつ。くさびだから、見えないように打つ」
相田みつお作品集(而今社)より

「他力本願でのみ生活すると、人間の一番大切な理想というものが 断然貫徹しない」「人生の出来事に対応する其精神態度が積極か消極かという事でその結論の成否が決定する」「価値ある人生に生きるには 先ず自分の本質の 尊さを正しく自覚することが必要である」 真理のひびき 中村天風 (講談社)より

「思想の根拠――ここにある。いまある。なぜならそもそもの土台は、具体的な人間だから。あなたも人。私も人。制限された(限界に囲まれた)生きものが人間」「ああ、道ははるかに遠い。まだまだ、ゆくべき、歩むべき百分の一も自分は進んでいない。もっと、もっと」「人間の尊厳は、自由選択の能力を持つ点にある自ら考え、判断し、選ぶ能力を持つから。あなたは人間なのだ。」 
女性への17の手紙 犬養道子 (中央公論社)より
この巻頭にいつも紙面を割いて書かせていただいているのは、僕自身の学んだこと経験したことで、少しでも皆さんの参考になって欲しいという願いだけです。勿論、短い人生の経験の中で理解し体得できるのは僅かです。多くの目に見える先輩方や歴史上の偉人、聖人の文字でしか会ったことのない方々の積み重ねの上で私達は生きて(生かされて)います。上記にあげた人々は一般に天才、偉人、聖人、哲学者、凡人と呼ばれる人々で、その言葉の中から一部の言葉を抜き出させていただいたものです。みんな同じ人間であり、同じような悩みを持ち、人生を歩んでいた(る)とは思いませんか。遠くギリシャの哲学者ソクラテスの「人よ、人みずからを知れ(己を知れ)」を各人の体験から表現したものと思いませんか?

 7年間、この巻頭で書きつづけているのは、様々な理由でボランティアの扉を叩いた皆さんが、ここに何を望み、何を求め、何を与えることができるのかということを、各人が考え答えを出して欲しいということです。同じ人間として、個々人の表現は違うかもしれませんが、生きている証として示していって欲しいのです。ボランティア活動に絞れば、どのようにしたら自分の生活と共に社会に何を還元することができるのかを常に自分で答えを持っていて欲しいのです。勿論僕が全ての答えを持っているわけではありませんし、このような抽象的な問いは、確信を得たとしても、磨きつづけなければ、すぐ次の瞬間にまた遠くに言ってしまうようなものかもしれません。

 願わくば、長い人類史の一瞬を生きる私達の志が、次の時代の人々に共感をもって、そして受け継がれていくよう、生きていきたいものです。

プロペラ代表 熊川英輔