知的障害をもつ人の
自己決定のこと しつこくつづきます。5回目。
A手段としての自己決定
B目的としての自己決定
では、自己決定するって、いったいどういうことなのか?
自己決定を、目的ではなく、何か物事を決めるための「手段」と考えることができないか。
自己決定を目的と捉えてしまうと、にっちもさっちもいかなくなることが多いのでは。
そして、目的とすると、本人が「決めた」、ということで納得してしまい、一番大切な「本人にとっての最大の利益」という視点が霞んでしまう。
つまり、最終目的は、自己決定することではなく、本人にとって一番良い結果になることなのです。その手段として、自己決定することはもっとも近道だろうという考え方なのです。
なので、本人にとって利益がある結果となれば、その手段として本人が決定しようが、第三者が決定しようが、いいということなのだ。何が何でも自己決定をしなければならないということにはならないはず・・・だということです。
(次は『対話を終結させるための/対話の出発点としての自己決定』・・・本人にとっての利益を優先させるためには、援助者の都合で決めるのでもなく、又逆に、本人の思うがままにすることでもない、「対話」が必要だというお話です。Byさいとう)
*「福祉科学とコミュニティー『自己決定』をめぐる問題状況」創刊号
/編集・発行:福祉科学とコミュニティー研究所