ファンタジー

まっすぐ続く道のとちゅう、
今まで気づかなかった足元の草木に目が止まった。
それは、名もなき草花

その中のひとつは、きれいな赤い花を咲かせていた。
今まで気づかぬは、己の目が曇っていたせい。
そこにいたはずなのに、気づかなかった。

歩みつづけた道をふと振り返ってみると
長い年月を歩いてきた気がするが、
気づいてみれば、10年前と同じ場所にいるようだ。
でも周りの景色が違う。足元の草木も違う。
何故に違って見えるかは、不思議だった。

ふと、空から声が聞こえてきた。
「私はいつもあなたに語りかけているのですよ。」
その声は、そういっているように聞こえた。
見上げると、太陽が変わりなくサンサンと輝きつづけ、
風のささやきが、神の声に聞こえた。

突然、我にかえる。
足元の一番大きい赤い花は、枯れていた。
しかし、その回りには、もっと多くの同じ花々が咲いていた。
赤い花は枯れてしまったが、新たなそして多くの同じ花が、
もっと多く咲いていたのだ。

永遠に続く太陽の光が、神の愛ならば、
足元の花々は、有限だけど永遠に続くことができる地上の愛、
同じ愛なのだとまるで私に教えるようだった。

そして、それは、愛の足りない世の中に、希望と光をもたらす、
赤き情熱の花でもあった。
その花々の中、
私は今日も、自分の足でしっかりと歩みつづける。
花々と太陽の光に導かれながら。

                ポランの広場10周年をお祝いして