ポランの広場・勉強会報告

 ポランの広場では森正樹先生(東松山のこども発達センター・ハローキッズで巡回相談など地域支援のお仕事をなさっています。現在は学芸大・大学院で勉強していらっしゃいます。)を講師にお招きして、全5回の勉強会を実施しました。
簡単ですが、内容を報告させて頂きます。(文責・S)

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第1回 9/16(金)西部文化センター 10:00〜12:00 出席:7名
≪テーマ:モリモリブラザーズ−障害を持つ兄弟との暮らし≫

 森先生には、自閉症という障害をお持ちのお兄様がいらっしゃいます。
ご家族の写真などを見せていただきながら、ご自身の経験を楽しくお話してくださいました。「兄弟は親が思うよりは自然に受け止めている。普通だと思っている。
親が真摯な愛情を注げば、いずれはわかる時が来る。親が引け目を感じすぎるとかえって傷付ける。」とのお言葉に励まされました。

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第2回 9/20(金)交流センター 10:00〜12:00 出席:11名
≪テーマ:21世紀の特殊教育の在り方について≫

 今後の特殊教育の基本的な考え方に「ノーマライゼーション」という文言が入っているのは画期的な事。特別な教育的ニーズのある子には、サポート教育をする。統合教育は日本ではまだ条件付。子どもの発達とは、その子自身の発達という事だけではなく、子どもとまわりの関係の発達だとのお言葉には考えさせられました。

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第3回 9/27(金)ふれあい福祉センター 10:00〜12:00 出席:9名
≪テーマ:海外の障害児教育事情から日本の教育を考える

 アメリカでは障害者教育法(IEDA1979年)により、全ての子に学校教育が保証された。人種問題などの差別問題を抱えているので、障害者への関心が高い。
イギリスにはSENコーディネーターという特別な教育的ニーズの調整者が各校にいる。
日本の障害者福祉は宗教的なものから始まったが、篤志家に任せていたのでは、大きな力にならない、社会的にしなければいけないとの事でした。

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第4回 10/4(金)ふれあい福祉センター 10:00〜12:00 出席:5名
≪テーマ:卒業後の事≫

 現在知的養護高等部卒業後の進路は、3割が就職、6割が福祉施設、1割が在宅。
昔は、『訓練して力をつけたら働けるようになる』だったが、今は、働く事も権利という考え方から、ジョブコーチなど支援付き就労という形態が出てきた。 今後は入所施設ではなく、グループホームが増える。いろいろな選択肢がある。
知的障害を持った人にとって、大人になって、余暇をどれだけ楽しめるかはとても重要。
自己決定する力は小さい時からの積み重ねが大切で、与えてしまうのではなく、選ばせる。
いろいろ連れ出して試してみる事が必要とのお話に、遊んでばかりのポランの活動は結構ムダではなかったと嬉しくなりました。

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第5回 10/11(金) ふれあい福祉センター 10:00〜12:00 出席:6名
≪テーマ:障害を持つ事を、文化的、歴史的にみて≫

 古代ギリシアのスパルタでは障害を持った子は捨てられていたという記述が残っている。
19世紀から20世紀初頭のイギリスでは、社会体制の維持のため(他の人に迷惑をかけないように)障害者を隔離していた。ノーマライゼーションの思想は1950年代から。
新しい考え方では、障害を援助の質でとらえる。こちらが何を、どれ位したら良いか。
障害の重さが、その人の抱えている問題とイコールではない。援助によって、困難さを減らし、楽しさを増やす事が出来るとのお話でした。

・・・・・・・・・・出席者の感想・・・・・・・・・・
☆「モリモリブラザーズ」というタイトルで始まった勉強会はとても楽しいものでした。
自閉症のお兄様とのすてきなエピソード、そして、お母様を中心とした家族愛と、おおいに笑い元気をいただきました。また、21世紀の日本の特殊教育のあり方や養護学校の施設の状況から、子どもたちの進路の難しさも実感しました。さらに、アメリカやイギリスの障害児教育のプランニングシートから学校での個別指導計画を考える上で、とても勉強になりました。有意義な時間をありがとうございました。(J母)

☆森先生のお話は興味深くて、特に兄弟との関わり、森先生の弟さんのお話はこれからの兄弟のあり方についてとても参考になりました。色んな視点からのお話だったので目からうろこでした。これを機にまた来年もお話を聞けると嬉しいです。(R母)
☆全5回コースでポランの勉強会に初めて参加させて頂きました。森先生という御自分も年子のお兄様が自閉症であるという事で、小さい頃からのスライドを見せて頂きました。
美人のお母様と、とてもアット・ホームな御家庭で、笑いあり、ほろっとくる涙ありで自閉の子でも、まわりの考え方ひとつで楽しく過ごせている様子が伝わってきました。
学校の先生と生徒のように、小人数で、養護学校の状況から雇用状況、海外の障害児教育事情や歴史にもとづいた話やデータ等々で、いろいろと勉強になりました。
最後はお母様方の悩み相談室のようになり、又、機会がありましたら森正樹先生のお話を含めて参加したいと思っております。(N母)