ON-LINE★REPORT
巻頭言
人口のピークは2006年で、その後は確実に日本の人口は減少すると言われています。日本の経済的な発展は、戦後復興から団塊の世代と呼ばれる先輩方、そして団塊世代ジュニアの努力が大きな力となっていました。団塊の世代が一線を退き、そのジュニアがあと20年もすればリタイアした時、日本は経験したことのない超超超高齢化社会を迎える予定になっています。これは現代の少子化が原因ですが、少子化する民族の原因分析は他の方々の論文を見ていただくとして、たとえば20年後の社会を皆さんはどう想像しますか?
まず容易に想像できるのが、社会の生産能力はよっぽどな技術革新がない限り総量として減少します。農業、工業、商業どれをとってもです。モノを作り出す力が減るということです。団塊の世代ジュニアが70歳まで働いたとしてもその後に続く人口は決して急には増えませんので、日本人が作り出すモノとお金の総量は確実に減少します。サービス産業については、やはり淘汰されていく可能性が高いと感じています。
次に、そうなった場合、国の借金はだれがどんな形で補うのでしょうか?これも、未だ明確な方針は出されていません。基本は、支出を削減し、収入を増やすことになりますが、今のつけを将来に残す禍根についてはまだ論議が広まっていません。近い将来、消費税を含めた増税が予想されますが、これについても、責任ある議論はまだ少ない状況です。
福祉を見れば、例えば、介護保険制度が導入されましたが、これも決して生産的な仕組みではありません。40歳以上の人から保険として国が集め、それを元に民間企業が「介護サービス」を提供する。これも、団塊の世代、団塊の世代ジュニアの貯蓄を後世に残すのではなく、今一番貯蓄を持っている世帯の大事なお金を消費してしまう面を持っています。
支援費サービスはどうでしょうか。そして、「福祉サービス」と国が謳う「福祉」の将来はどうなるのでしょうか?私たちボランティアの存在は、将来にわたっても必要な存在なのでしょうか?私たちのことは私たちが考えるしかなく、その仕組みづくりの準備は今からしておかねば、大変なことになるのではと焦燥する時がしばしばある今日この頃です。/プロペラ代表 熊川英輔