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巻頭言
今号にボランティア活動を始めたきっかけについての特集ページがありますが、今回は、改めてボランティアについて再び一考を。
西洋語であるボランティアは、通常「自由意思」「志願」等の意味から「自由意思によっておこなう者」「志願者」等を表します。対して、古き日本においては、「相互扶助」、「社会扶助」、「お互い様」等の概念によって(いわば「和」の精神によって)、人と人を支え合ってきました。
西洋において、「個」がまずあり、そこから「個」と「個」の繋がりのなかで、ボランティア的な活動も社会にとって必要であるから概念として生まれました(勿論キリスト教の土壌もあります。むしろそちらが強いかもしれません)。対して日本は、まず、全体の調和、「個」をあまり出さないことから、あえて、ボランティアの概念が必要でなく、いわば、助け合うことは当たり前のこととして認識されていました。
この民族性・社会性の差はありますが、どちらも社会としては「ボランティア」的な活動をする人を求めてはいるのでしょう。また、逆説的に、「ボランティア」的な人たちは、社会になくてならない存在ともいえるかもしれません。しかしながら、この活動に目を向ける人は、社会においては、まだまだ少数であります。だからこそ、日本において、古くからあったはずの「相互扶助」「和」の精神を、西洋的な「個」の自由意思と責任をプラスして、日本における理想的な社会貢献活動をこれからも探していく必要があると考えるのです。
ボランティアは特別なことをするのではなく、例えば、「自分の家の前の掃除をする」とか「電車の中で、席を譲る」とか、自分の周りの日常の中で、少しの気遣いと行動でできるとよく言われます。しかし、これは自分自身の訓練が必要になります。無理なく当たり前にできるのには時間もかかるでしょう。学校風に言えば、自分の一日の行動を振り返り、一日一回なにか社会に貢献するように意識して努めることも、今の時代では必要なことなのかもしれません(案外、ボラ的な行動している自分に気づくかもしれません)。
私達のグループで大事にしたいのは、人と人との繋がり。なかなか難しいですが、いつも笑顔が絶えない仲間にしたいと思っています。そして、その幸せな気持ちを、少しでも多くの人に伝えていければと思っています。
プロペラ 代表 熊川英輔