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緊急のお願い(巻頭言に代えて)

今回は、私がいつも支援している「国境なき医師団」(Medecins Sans Frontiers)から緊急のレターをいただきましたので、このプロペラの会報を読む皆様にもご紹介した方がいいかと思い、割かさせていただきました。レターの中身は次のとおりです。ご覧ください。

「誰もが知っている空腹は、命を危険にさらすものではありません。しかし、MSF(国境なき医師団)が援助プログラムを行っている各地(ニジェール・ソマリアその他いわゆる貧困国)では、特に子どもたちにとって命を脅かす驚異となります。世界では、今も6秒に1人の子どもが栄養失調の為に命を失っていることをご存じでしょうか。
 今年、ニジェールでは、深刻な栄養失調に苦しむ子どもの数が急増しています。干ばつとバッタの大量発生による被害が食糧不足をもたらし、南部のマラディ県では、3月末までにMSFによる治療を受けた重度の栄養失調の子どもの数がすでに3千人を超えました。MSFは2001年以来ニジェールで栄養治療プログラムを行っていますが、この数字は、例年の同時期に比べて実に3倍以上であり、今もなお、多くの子ども達が危機に瀕しています。
 5才以下の子ども達は、常に栄養失調の一番の犠牲となります。しかし、適切な栄養治療を施しさえすれば、子ども達は生命力を取り戻すことができるのです。ニジェールでは、5月までに約4500人の栄養失調の子どもの治療をしました。子どもへの栄養食は、わずか50円で4食分を購入することができます。50円は、ニジェールでは生死を左右する力をもっています。
 栄養失調のような緊急事態に迅速に対応するためには、安定した資金が不可欠です。ここから「一日50円キャンぺーン」は考案されました。毎日50円を寄付することで、医学的に調整された栄養食を4人のこどもに提供できます。また、紛争地域などで、いかなる権力の影響も受けずに、最も援助を必要としている人々の傍らで援助を提供するというMSFの独立した活動も、資金の独自性が維持されてはじめて実現します。「一日50円キャンペーン」へのご参加は、世界各地で医療を提供する医療チームの一員となり、苦しみの中にある人々に毎日手をさしのべることです。
 日々、現地で医療援助を続ける医師、看護師たちに代わり、皆様からのご支援に心より感謝申し上げるとともに、より一層のご支援をお願い申し上げます。特定非営利活動法人 国境なき医師団日本 会長 臼井律郎」

  国境なき医師団(MSF)の名前は、皆さん耳にしたこともあるのではと思います。プロペラ設立当初にも皆様に一度ご紹介したこともありますが、1999年にノーベル平和賞を受賞し、営利を目的としない国際的な民間援助団体です。歴史的には、1971年にフランスで設立され、日本では1992年に設立、医療援助を専門に活動を行っています。
年間約3,000人の医師、看護師、助産師らが世界約70ヵ国で援助活動を続けているそうです。上記のレターだけでは、図も写真もないので実感は湧かないかもしれないので、HPのアドレスhttp://www.msf.or.jp/index.phpから是非一度のぞいてください。日頃、目の前の生活や仕事に目一杯かもしれませんが、視点を変え、この地球上で未だ貧困という状態におかれている同じ人々がいることも心の片隅においてもらえれば幸いです。
そして、今現在困っている(栄養失調で死をむかえようとしている)子ども達に一日50円で、4食分を買うことができます。もし、皆様が可能であれば、また、難しい場合でもこのようなご寄付を頂ける人がいましたらお伝えしていただけるととても嬉しく思います。よろしくお願いします。
いつも述べることですが、ボランティア(無償の活動・自発的活動・責任ある活動)活動は、自分の身の回りで何かできることを見つけることから始まります。大きな大災害時は勿論ですが、普段の生活の中でも、それを探そうとしなければ、本当に困っている人々、困難な出来事を見いだすのは難しいかもしれないです。そして、今回の案件に限らず、それを見つけ、自分ができることを行うこと、1人で難しければ協力を呼びかけ、解決していくこと。その心構えと意思を育ててもらえれば嬉しく思います。/プロペラ 熊川 英輔