ON-LINE★REPORT


巻頭言/「大切な命と生きてる証」
あけましておめでとうございます。新しい年を無事に迎えることができたことに感謝し、プロペラも11年目を迎えて、飛躍の年にしていきたいと思います。今年もどうかよろしくお願いします。

さて、先日「13歳の遺言」(フジテレビ出版)という本を読みました。
この本は、水頭症、脳腫瘍、脳腫瘍の骨髄転移、腎不全、横紋筋肉腫、脳梗塞、リンパ節転移と多くの病気(その中で8回の手術、人工透析、放射線治療、抗がん剤などをしています)ともに13歳まで生きてきた健太郎君のお母さんの手記ですが、その中で目を引いたのは、彼の13歳とは思えない成熟した顔立ちと彼の残した言葉でした。

「がんばっているぼくの姿を通して、ひとりでも多くの人を勇気づけられたら良いね」

「ぼくみたいに病気で、行きたくてもいきられない人もいる。それなのに人を殺したり、自殺したりする人がいる。もっと命を大切にして欲しい。」

このほかにも随所に健太郎君の言葉はちりばめられていますが、彼の言葉に触れたとき、自分は、これだけ真摯に自分の命を使っているのかと自問自答してしまいました。
日ごろの生活の中でがんばっているといえることがあるのか。本当に限りある自分の命、時間を大切に使っているのか。この五体満足の体で過度の欲求を求めすぎているのではないか。
今の環境、現状に甘えるぎているのではないか。彼のように、困難な状況に陥ったとき、それでも他の人にこれだけ気遣えることができるのか。自らの精神を彼のように素直にそして鍛錬しているか。等、次々に浮かんできました。

 「ぼくはみんなより長く生きられないから、先に逝って待っているからね」

 自らの「死」を直視できるのか。彼の書いた「大切な命」をどう使っていくか。新年早々いいテーマを彼からいただきました。会ったことはないけど、君の生き様を刻みつけたからね。どうもありがとう。(プロペラ代表 熊川英輔)