プロペラvol.11<1998/11,12月号>

代表より
高尾山ハイキング
活動報告
「知的障害者の暮らしについて考える集い」のこと
事務局からのお知らせ
ポランの国から'98 vol.2
はじめまして!!
原子力発電を考える
私の大学生活
代表より熊川英輔 この号が、今年最後の号になるということで、年の経つのは早いものだとあらためて思いました。編集委員の多大な努力と他会員の協力によってこの機関紙が定期的に出せたのは、一番の成果だと思います。発行部数約100部。配るのは会員とポランのお母さん、そして社協や県活総でありますが、バザーの手伝いの時に、「機関紙読んでいます。」と見知らぬ人から言われると嬉しいものです。
また、私たちのメインの活動であるポランの広場もいつも使っていた青少年ホームがなくなってしまうという危機に陥りながらも、お母さんたちやメインのポラのがんぱりによって、昨年以上の活発な活動をできたと思います。
この他にも、ボラの個人的な活動、遊園地に行ったり、コンサートに行ったり、野球を見に行ったりその他ここには書ききれない程たくさんの活動がありました。自分の生活の中に、ボラ活動が自然に組み込まれていく、そのような理想的な状態になっていくことは、素晴らしいことと思います。どうか、今ある気持ちをず一と持ちつづけていただければと思います。プロペラは、そのような人の心のふるさとになりたいのです。

人は、自分の生活や家族のこと。そして社会に還元する行為。これらが一体となって、初めて健全な社会生活を送れます。自分勝手な要求や甘えのない、そして寛容さに溢れた持続可能な杜会が初めて形成されるのです。自分のことだけで手一杯、自分のことしか頭にないのは、しっかりと自立していないのかもしれません。勿論、移ろいやすい日々の生活の中で、自分なりの意義、動機付けをし、実践していくのは、非常にエネルギーのかかることです。心の成長が必要です。しかし、月並みな言葉ですが、人が一人で生きていけない以上、寛容、恩いやりその他の徳を身につけることは当然なことなのです。いつまでも子どものままであって良いわけではありません。経済優先、知力優先の日本社会が払った代償はこの意味でも大きいと言えます。また、責任の概念ももう一度勉強する必要があるでしょう。無知、無関心も改める時が来ているかもしれません。手遅れになってからでは遅いからです。

日本を取り巻く状況は経済的にも政治的にも厳しく、将来的には国として停滞期がやってくる可能性が高いようです。その中で私たちを支えるものは、お金ではないことも心の底では知っています。また、この国に生きるのは私たちですから、私たちが支えなけれぱなりません。そして、生き抜かなけれぱなりません。厳しいようですが、これが現実です。これを自分のものとして受け入れられるか、.それとも逃げ出すか。それは一人一人の選択にかかっています。
ぼくは、ボラ活動が日本の根っことして存在すればいいなと恩っています。
だから、今もこの活動をしています。あなたはどうですか?

高尾山ハイキング
1O目10日体育の日、みんなで高尾のお山に行きました。よく晴れたあただかい日だったので、少し汗ばむくらいでした。現地ではグルーブ行動で、それぞれのべ一スに合わせてコースを選び、山を満喫しました。
Aグルーブは、ふもとがら頂上まで自分の足で登りました。2時闇くらいかかったけど、途中に川の中を石づだいに歩くところや、溝なんかもあっておもしろかったです。川の水が冷たくて気持ぢ良かったね。B・Cグル一プは、ケーブルカーとリフトで途中まで登って、そこから山頂までは足で登りました。そしたら勢いづいちゃって、歩いてふもとまで下りちゃった。
Dグループは、ケーブカーで途中まで登って、のーんびりサルなど見学してましだ。みゆきちゃん、大m君と一緒で良かっだね。ふたりならんでお昼ご飯だもんね。

余談だけど、平成年10年10月10日は、「とう(10)」が3つで「とざんの日」らしくて、ものすごい人出でした。くだらないこと考えたの誰?おかけで山頂まで行ってもゆっくり景色も見られなかったわ。
しかも、10月9日は、「トラックの日」らしいよ。ふもとのケーブル乗り場にパトカーと白バイが来てて、みんな白バイに乗せてもらったりしました。ウエットティッシュももらえたし、「トラックの日」は許そう。
何はともあれ、ちょっと遠くて大変だったけど、事故もなく行ってこれたし、みんながんばったね。お疲れさま。

活動報告
(かざぐるま) 10月24日(土)の夜、2ヶ月ぶりに「かざぐるま」の飲み会が大宮東口の「チムニー」で行われました。参加者は全部で9人。お料理は和洋折衷で、特にスペアリブが美味しい!お酒は、サワーやカクテルの種類が豊富。特に、今回人気のあった「すだちサワー」がおすすめです。
後半からはカラオケも入って、場内はさらに大盛況。メンバーの歌の上手さはもう天下一品です!こうして、秋の夜長をワイワイと楽しく過ごしました。
もうすぐ野球の全国大会ですね。いい結果になると良いですね。次回は、きっとこの話で盛り上がることでしょう。
竹とんぼのハイキングへ行ってきました。天気は晴れでも足元は機能降った雨でぐしょぐしょ。隣りの人の手をしっかり握って歩いたはずなのにすべってころんじゃった人もいたのでは(?)。無事に頂上についた時は手に汗、ひたいに汗・・・。
がんばって登ったごほうびはいい景色とおいしいお弁当。子供達はお弁当食べたら元気回復100%!!
とにかく子供達のパワーはすごかったです。

「知的障害者の暮らしについて考える集い」のこと。
この秋、ひとつの集まり(集い)があった。その話をしようと思う。
参加者は、お母さんたちのほか、県市の職員、学校の先佑、ケースワーカー、社協の人。呼び掛け人OMIYへぱりあフリー研究会であった。非常に多くの人が集まった。熱気に溢れていた。40名を超えていたと思う。
主にお母さんが発言をした。本来ならその言葉をそのまま全部載せれぱよいが、紙面の都合でそうもいかない。したがって、かいつまんで書く。
呼びかけのお母さんの場合。状況はこうである。次第に大きくなる自分の子ども。徐々に自分の手におえなくなってくる。言うことは聞かない。自傷行為、夜明け方まで眠らない、お母さんも当然、肉体的にも精神的にも疲れてくる。夏休みになると学校は休み。お盆は学童も休み。自分がずっと面倒見るわけにはいかない。途方にくれるのは当然なのかもしれない。
この状況を何とかしたい。それがきっかけだったと思う。勿論、目先のことだけではない。子どもの将来にとって何が一番良いのか、(親であれば当然考えること)が基本にあるのだと思う。
この言葉も印象に残った。
「地域で暮らせと言われても、今の時点では子どもを抱えゆっくり考える時間もなく、何からやっていったらいいのか分かりません」
私たちは、「地域で生きる。」「地域の人との連携を密する。」とお題目のように唱える。仮にそれが理想の姿であったとしても、現在とのギャップをどうするのか。あくまでも隣近所は他人様なのである。もしかしたら、無責任な言葉なのかもしれない。
さて、実は2回目の集まりが、10月23目にあった。結構な人数が集まった。が、お母さんたちの「現状を何とかしたい」という思いは熱いのに、内容に優先順位をつけて検討するまでには至らなかった。
テーマである「暮らしを考える」こと。これは一生のことである。子ども時代から青年、老年まで含まれる。勿論、対象は今目の前にいるのは障害をもった子どもたち。同じ時代を生きるこの子らの為に、いろいろなことができればと思うのである。(以下次号。連載します。)

事務局からのお知らせ
●14pに詳しく書いてありますが、ポランの広場の活動場所が変わる予定です。
土呂のグリーンセンターから大宮第二公園内にある公園管理センターです。
お母さんたちの交渉の結果です。とてもよかったです。
●リサイクルマーケッHこ出店します(12月6日)。家にある不用品がありましたらお譲りください。宜しくお願いします。
●「知的障害者の暮らしを考える集い」については、正直なところこれからどうなるのか分かりません。しかし、力を合わせれば何とかなると希望を持って手伝っていきたいと思います。また、詳しい内容を知りたい方。資金的な援助をしてくださる方がいらっしゃいましたら、連絡をください。待ってマース。
●前にも書きましたが、「国境なき医師団」という国際的なNGOがあります。医療を受けられない世界の子どもたちの為に医師団を派遣しているグループです。この記事によると、スーダンでは、毎日干人単位で人が飢餓で亡くなっているそうです。死ぬか生きるかのぎりぎりの栄養失調の子どもたちは、ほんのわずかの水分と境分と萬たんぱく質の摂取よって救われます。一連の治療は一人あたり1,O00ベルギーフラン(約4,000円)です。一個の生命が救われます。どうかこちら毛ご支援を。詳しいことは熊川まで。
●ポランのクリスマス会とプロペラのクリスマス会。合同でやります。プロペラ劇団も参加の予定。詳しくは、11月7日の定例会で決めます。
●社協からの情報です。12月7日から14日まで、アメリカオハイオ州にて海外研修があります。usのポランティア事情などについて勉強してくるものです。
費用は10万円です。興味がある人は、11月11日までに熊川まで。
●年末の大掃除を12月26日にします。大々的にします。その後は忘年会です。こちらもよろしくお願いします。
●大宮社協の「大宮ふれあいサービス」ってご存知ですか?「知的障害者の暮らしを考える集い」でお母さんたちから出てきたので調べてみました。一言で言うのはなかなか難しいのですが、あえてまとめるなら「高齢者や障害者への有償による日常生活の援助」です。本当は、情報コーナーで大きく取り上げれぱよかったのですが、紙面の関係でここに概略載せます。サービスを提供する側(協力会貫:有償ボラのよう)になる場合は、社協に登録をします。
そして、サーピスを受ける側(利用会員)からの依頼により二一ズに合った協力会員が派遣されます(人材派逢の家庭版?)。協カ会員の登録は主婦が多く男性は少ないそうです。<注=プロペラのM氏は登録している。>若い男性や女性の登録を待っているそうです。登録は無料です。登録するとその条件に応じて紹介されるそうです。詳しい資料は事務所にもありますから、見てください。そして、興味のある方はぜひ登録してください。見聞も広まりますよ。ヨロシクお原いします。

ポランの国から'98 vol.2 あきひろです。
高等部三年です。
はじめて会った人の名前をいち早<覚えることが得意です。
スポーツも得意なほうだと思います。
でも、一番得意なのはお相撲です。
ボランティアのお兄さんたちにも負けません。
集合時間も守るし、年下の子と一緒に遊んだりもする、お兄さん的な存在です。
ぼくの生活信条は清く正しく生きることです。だから、お相撲しません?

ボンボボボボボン。カシャカシャカシャ。
これは紙がちぎれる音ではないよ。
なんだか分かる?君たち凡人には、分からないだろうな。
ぼくの世界は。プクプクもビリビリもぼくの世界では美しい音色を奏でているのさ。
フッ。だから、今もこうやってパンちぎり 鯉に給餌し よく見れば 掌のくずちり紙なれど 違いのわかる男 たけし

♪振り向くなよ一一振り向くなよ一君は一看は一美しい♪
そして、ぼくの髪もサラサラで美しい!
今夜もご指名ありがとうございまーす。
今夜も人気No1のアキラで一す。
フーツ!アキラの売りはギターとサッカーを愛するさわやか青春ルックスでーす。
ちなみに、アキラは、サラサラの髪の女性が好きで一す、フーツ!
あなたのハートにハットトリック。

モンモンモンモンブラン。笑った?もしかして、お姉ちゃんたち笑った?会社じゃ、うけないんだよね。もっと聞く? ま、座って、座って。ぼくもここ座るから、とりあえず、オジさんの名前聞いとく?たかひろなんだよね。で、こっちにいるのが同僚のH野君。彼のギャグもなかなかなんだけどさ、ぼくほどじゃないけどね。ぽ<の勤め先は春光園一英語で言うとスプリングライト!ライトって行ってもレフト、ライトのライトじゃないのよ。

イラスト タキザワセンセイ(おまけでアマダ)

はじめまして!!
Z.K.と言います。
みんなからは、よく高〇生に間違われてしまうのですが、実は20才です。
プロペラを知ったのは今年の5月にHさんと会ったのがきっかけです。
その時からプロペラさんの行事がある時には、何度も×2声をかけてもらったのですが、なかなか参加することができなくて・・・・・。やっとこの前サマーキャンプに参加することができました。すっご〜く楽しかったです。
私はなんといっても子供が大好きで、保母さんになりたくて、今専門学校で勉強しています。子供と遊んでいる(遊ばれているのかな?)時の自分が一番好きです。
元気だけがとりえの私です。

みなさんに迷惑をかけてしまうことが多くあるかと思いますが、これからもどうぞよろしくお願いします。

原子力発電を考えるO.T. どうもこんにちは、Oです。本誌には先の5,6月号以来2回目の登場になります。今回は自分が大学で勉強している環境科学の分野の中から原子力発電についてちょこっと紹介しようと思います。
さて、皆さんは原子力発電に対してどんなイメージを持っているでしょうか?おそらくほとんどの人はあまりいいイメージを持っていないと思います。確かに大〇原発(仮)でメルトダウンがおきた場合、埼玉県全土は今後100年〜300年間放射能に汚染された土地になってしまいます。無論杜会人は職場を失いブーになり学生の私も学校を失いブーになります。これはやってられません。しかし原子力発電には二酸化炭素(以後C02)を排出しないというすばらしい特色もあるのです。仮にこのまま原子力発電に頼らず、火力発電のみを使用した場合、2050年にはC02の大量排出によって地球の平均気温は3〜4度、海面は60±30センチ上昇してしまいます。(地球温暖化ってやつです。)その結果東京をはじめ世界の低海抜地帯は海の底に沈んでしまいます。(御台場でベタベタしているカップルは間違いなくどざえもんになります。)また地球温暖化はあらゆる生態系の破壊、砂漢化なども引き起こします。これらの人的・経済的被害は放射能汚染のそれとは比較にならないほど大きいのです。まあ要するに人類全体の幸せを考えたら、火力発電よりも原子力発電のほうがいいということですね。
現在目本は京都会議で決定されたC02削減率6%を達成するために躍起になっています。その一環で今後国内に原子力発電所を20基ほど建設し、国内の総電気生産量の40%を原子力でカバーするそうです。それが良いのか悪いのかはあなた自身で決めてください。今回はかなり真面目な話でした。

私の大学生活 こんにちは。この前大学生になったばかりで初々しかった(自称?!)、私、T.M.と申します。今日は私の友達で、同じ剣道部のとても快活で、ボランテイア精神あふれる、魅力的な女性、Kさんに語ってもらうということなんでこれから先は彼女に代わります。
以上前座でした。

初めましてこんにちは。Kです。今日は、将来有望な青少年を育てるべく、私の学び舎、立教大学新座キャンパスのコミュニテイ福祉学部コミュニテイ福祉学科(略してコミ、コミ)の紹介and私の大学生活について語ります。私も麻貴子ちゃんと同じく毎日忙しく暮らしてますが、キャンパスライフのほうもそれなりに楽しくやってます。私の通っているところは最近できた学部で、総合大学にもかかわらず、学部が独立していて本当に福祉専門で一生懸命にやりたい人が集まっているので一人ひとりの目標がかたまっていて、みんな勉強意欲旺盛で、勉強する環境としては最高です。学生の人数は私の学部だけで、400人ぐらいで、学生の男子に対する女子の割合は女子のほうが圧倒的に多く、雰囲気としては、女子高のような感じでみんなわきあいあいとしていて二大学でありがちな、人はいっぱいいるのに孤独感をおぼえる、ということがほとんどないので居心地もすごく良いと思います。私は昔から人との係わり合いが好きで福祉に興味を持っていて将来も福祉関係の仕事に就こうと考えていました。
しかも、もし、仕事が福祉関係めものでないものになるとしても、福祉的な広いこころを持っている人でいたいので、コミ、コミは私にぴったりの大学だと思います。将来やってみたいことは、いつか青年海外協力隊に参加することで、いろんな人と出会って学んでみたいです。
このぐらいしか私が紹介できることはありませんが、少しでもコミ、コミの良さがわかってもらえたら幸いです。それではこのへんで終わりにします。またMちゃんの依頼があったときにお会いしましょう。さようなら。

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