プロペラvol.13<1999/3,4月号>

現代社会への警笛(1)
おもちつき大会
いいよこれ
手話で話そう
となりのプロコン登場!
事務局からお知らせ

現代社会への警笛(1)
 雨水を過ぎ、寒さの緩む時期になりました。春の日差しがとても暖かく感じられるこのごろです。梅は、寒さの中、いち早くその鮮やかな赤い花を咲かせています。桜の木々に目を移せば、まだしっかりと硬い花の芽が、近い春を待ち焦がれて、日々大きく成長しています。大地の規則的なリズムは、正に自然の恵みであり、いきる力を与えてくれます。
 これらの木々も、水と太陽の光と様々な元素によって生きていますが、今日はその水について考えてみたいと思います。  私達が普段何気な1飲んでいる水道の水。また、ミネラルウォター。雨水。川の水。海の海水。ブールの水。様々なところで水に出会います。また、視点を変えれぱ、今、目の前にも水(H2O)は見えない形で存在します。空気が乾燥している、じめじめしている、等の表現で表されますが、(湿度といえば良いのでしょうか?)この地表を覆っています。大気中だけでなく、地中にもH20は存在します。人間の体の半分以上が水分でできているのと同じように、地球上も海を始め大気中、地中にとあらゆる場所に存在します。不可思議な存在だと思います。  さて、今目ここで問題にしたいのは、簡単な言葉で言えば、私達は、これから未来においても安心して水を飲むことができるかということです。  私達が、水道の蛇口に浄水機をつけるようになって久しくなります。ミネラルウォターを買うようにもなりました。水と安全がただの国であったのは遠い過去のようです。  この日本において、私達が口にする水は、地下水もありますが、河川からのものであります。ここで、山林の保水、森の大切さ、緑の大切さが叫ばれる所以です。また、 ダム開発の功罪もここではかられます。  更に考之たいのは、私達が汚した水の行方です。工場の排水は除いて、生活廃水に絞って考えてみましょう。生活で使った水はどこに行くのでしょう?考えてみましょう。台所の流しから出る水。トイレから出る水。お風呂場から出る水。大きく分けると3通りでしょうか。私達は、いろいろなものを混ぜてそこから捨てます。油、とぎ汁、その他いっぱいのいわゆる汚いものを捨てます。それらの汚水はいったいどのような遇程を経て川や海にたどり着くのでしょうか。知っていますか?どのような処置がされて川へ捨てられるのでしょうか?  現代社会はとても便利になりました。豊かになりました。私達が普段享受している自然の恵みは、しかしながら有限であり、その循環系のリズムが崩れれば、いったいどうなるのでしょうか?自然界の自己浄化能力には限界があると聞きます。そのバランスが崩れれぱ、修復にどれだけの歳月が必要なのでしょうか。  無自覚に、何も知らないまま自分達の首を絞めているのかもしれません。無関心に、他人任せ、行政機関まかせにしておいていいのでしょうか。無責任に、自分一人くらいやっても(やらなくても)大丈夫なのでしょうか?  油1ccをきれいにするのには、お風呂約一杯分の水が必要と聞いています。何気ない普段の行動が水を汚し、河川を汚し、海を汚し生態系をも狂わせている。そのくらい自らの日々の行動を厳しく見る時期に差し掛かっているような気がしてなりません。私の取り越し苦労であれぱいいのですが。熊川英輔

おもちつき大会
先日(2/13(土)ポランの広場企画によるおもちつき大会が行われました。子どもたちと父母の方々31名、ボランティア16名というたくさんの参加があり、たいへんにぎやかな行事となりました。
 ふれあい福祉センターにて午後1時から5時までの開催でしたが、子どもたちはおもちを食べられるとあってか、いつにも増して元気でしたし、お母さんたちは手作りの料理にお忙し、私たちボラは子どもたちと遊びに興じる、といった感じで、あっという間の4時間だったようでした。ところで、ともくんは、閉め切ったエレベーターがとても気に入ったようすで、みんあを親切に出迎えをしているのかしらなんて期待していたら、エレベータに入るのをダメだと言っておりました。・・・・・ともくんのいじわる。でもあやちゃんが外から呼ぶと、中から返事があるそうで、ともくんはやっぱりにくめないなあ。お母さんの明るい声での「困っちゃうのよ」がすごく印象的でした。ともくんのエレベーターガールならぬ、エレベーターボーイ姿みましたか?
 さて話は戻りますが、ようやく準備も整ったころ、みんなきねとうすのところに集まり、みんな1回はおもちつきをすることになりました。1人ひとり、「えーっどうやるのォ?」といいつつ、重いきねを手にしていきました。私もきねを持ちましたが、これがけっこう重い。なんだか、きねに降りまわされているようなたよりないボラもおりましたが(実は私です)お母さん方はさすが力持ち!カッコ良かったです。子どもたちもおとなと一緒にきねを手にして楽しそうでした。あきらくんの助っ人なしでどんどんついていた姿はなかなかのものでした。やっぱり男の子はたのもしいですね。
 そうそう、のりくんもかわいかったね。k川さんと一緒についているのに、思いはどこか遠くにあるのか、1回もうすのおもちを見ずじまい。あなたの心をあの時占めていたのは何だったのですか?この日、のりくんはずっと蛇口の水で遊んでいたので、そのことだったのかしら?のりくん専用のモップが近くにたてかけてありましたが、あれはダレの愛情?良かったね、のりくん。

 さあ、おもちの準備ができて、机の上には種類豊富なおもちと、お母さん方お手製の豚汁(これがまたおいしい!)、みかん、手作りチョコケーキ(ありがとうございました。)チョコ(この日はバレンタインデーの前日でしたから)がずらっと並びました。
 おなかをすかせた子ぶたちゃん、子じかちゃんたちはあっというまにおいしいお料理をぺろっとたいらげてしまいました。
 豚汁なんて発売開始から30分で完売。この日は一人暮らしのボラさんがいちばん涙を流していたのではないでしょうか。私も含めて、ぜひもう一度あの味をと思っている方大勢いることと思います。お母さま方、いま一度アンコールを・・・。
 まあそんな訳で、今年のおもちつき大会は、みんな動く動く、子どもたちははしゃぐ、走るで、食べものはおいしいし、おなかも心もホクホク、ということで、いうことなしの出来ばえとなりました。
 これもみなさま方のあたたかいお心とご協力があったからこそのことと思います。特にお母さん方には大変いろいろとお世話になりました。この場をおかりして厚くお礼申し上げます。
 また今年も楽しい行事がみなさんのご協力と共にこれからも続くことを祈っておもちつき大会のレポートとさせていただきます。ありがとうございました。

いいよこれ 五体不溝足乙武洋匡(講談杜刊)

著者は早稲田犬学に在学中の学生。先天性四肢切断という生まれながらに手足のない状態でこの世に生をうけた。病院側では、すぐに母親に知らせるのはショックが大きすぎると判断して、黄疸が激しいという理由で母子初対面を一カ月おくらせたという。そしてその日、はじめて我が子の姿を目にした母親の口からついて出た言葉

『かわいい』

著者は前書きでこういっている、「母がボクに対してはじめて抱いた感情は“驚き”“悲しみ”ではなく、“喜び”だった」
著者の中学生時代の話―受験のための模擬面接でのこと。そのなかで尊敬する人は誰ですか?の問いに
「クラスメイトのミノルくんです」
「ん・・それは、どうしてですか?」
「ご存じないとはおもいますが、かれはとてもすぱらしい人間です。(中略)彼は、まず第一に他人のことを考えることができるのです。ですから、ぼくは彼を尊敬しています」
このような言葉がでてくるのも両親の存在がおおきく影讐しているのだろう。著者の父親は、デザートの取り合いをしたり、知りもしないアイドルの歌を口ずさもうとしたりするとてもナイスでおちゃめな父親だという。その父親の言葉「兄弟のいないおまえがワガママ放題に育たないよう、配慮してるんじゃないか。父と兄の二役をこなすなんて、俺はなんて、いい親なんだろう」そんな父親が太陽だとすれば、母親はすぺてを受け入れる大海のような人らしい。著者が小学校入学当初、まわりの子が「どうして手足がないの?」と聞きにきたり、服のなかに手足をしまいこんで真似したりとさらし者になっているのを目前で見ていた母親は、‘本人が解決すぺき間題'と平然としていたという。これは、全面的な関心ととてつもない愛がなければとれない態度だ。その他、教師や友達との素晴らしい話がてんこ盛り。この本はただ一人の障害者の生き方という枠内のものではなく、真に生きることのヒント、エッセンスがちりぱめられている。生きたいひとは、読めばぁ?

【ボクは手足がないからボクなんだ】

手話で話そう

手話イラスト画像
ポランティアロボ となりのプロコン登場!

*プロフイール
プロペラボランティア会員の特徴がインプットされた汎用人形ボランティアロボ“プロコン”。
プロペラ運営費の灼半分を費やし、最近の科学カを注ぎ込んだボランティアロボットの登場だ!!
プロコン画像
*プロコンデータ
本名    プロコン
全長    160cm
体重    100s
誕生日   1999年1月吉日
ロボ型   ROBO-A型(優柔不断)
性格    のんびり屋 ひとまかせ あるがままに動く
長所    冬の池でもへっちゃら
短所    スーパーポコポコすぎ(私も含めて)
弱点    本番に弱い
好きなもの ごんづけ(漬物) おこじょちゃん お酒 キンキキッズ(アイドル) 女の子
嫌いなもの 定例会
必殺技   スーパーイイワケーン

プロコン質問コーナーの質問大募集・・・プロコンに関することなら何でもOK。 詳しくはお近<のボランティア、もし<はプロペラ事務所まで ♪お待ちし・て・います〜。♪
事務局からお知らせ

<大募集>
○プロペラ会員募集中です。資格は特にありません。一度障害を持った子どもたちと遊んで見ませんか?(プロペラ正会員会費2,400円/年) ○また、資金的な援助をしてくださる方も探しています。プロペラの運営費や活動費の援助を下さる方ご連絡ください。よろしくお願いします。
特に、この夏養護学校対象のサマースクールを計画しておりますので、大きな資金が必要となります。サマースクールについて詳細をお知りになりたい方は事務局までご連絡ください。
○原稿を募集しています。知的障害児関すること。福祉に関すること。その他ボランテフィアに関すること。それ以外に関すること。文章、イラスト、四こま漫画何でもokです。
○なお、応募くださった方の中から抽選で1名様に、特製プロコングッズを差し上げます。
○事務員も募集中です。

<知的障害者の暮らしを考える集い>
○平成11年4月4日(日)にお花見があります。多くの人と交流を持ちたいということで企画されました。場所は、障害者交流センターです。
参加ください。百聞は一見にしかず。一度きてみてください。

<お願い>
○リサイクルマーケットこ出店をします!!(4〜5月ごろ)家の中に眠っているもの、使っていないものありましたら、提供ください。お願いします。取りに行くことも可。応卒談。
○会員の更新時期となります。会費2,400を3月末日までにお支払いください。よろしくお願いします。

〈その他〉 ○今回の会報如何でしたか?新たな試みとして「やさしい手話」が始まりました。点字のこと、盲導犬のこと、自閉症のこと、ダウン症のこといろいろ知りたいことがあります。少しずつ学習できるといいですね。
○そうそう「虹のある街」さんからまたまた亦百ランの広揚にお菓子を頂きました。本当にいつもありがとうございます。子どもたちも大喜びです。
○伊豆潮風館の旅行ですが、ボラが足りません。4月の一泊二日と7月の二泊三日があります。子どもたちと長い時聞過ごすのも良いかもしれません。どうですか。

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