プロペラvol.18<2000/1,2月号>

切手のないポランの母からの手紙
クリスマス会
サルサガムテープ コンサートに参加して
『鳥塚しげきコンサート見たよ!』
「マザーランドアカデミー」への協力
事務局から
切手のないポランの母からの手紙
今から8年前の9月5日3組の親でスタートした放課後の遊び・・・
ハンディキャッブを持っていても、家庭や学校を離れて遊ぺる充実した時間がほしいと願い、また自分からクラスメイトや地域の友達と連絡をとりあい遊ぷ約束をするのが苦手な子供にかわり、交流の場をつくってあげたいなと思ったのがきっかけでした。
この頃の学校は木曜日も下校が早かったので活動日は週2回とし、木曜日と土曜日に決めて活動をはじめたことも懐かしい思い出となりました。

今!活動の拠点となっている大宮第2公園(公園管理センター)に落ち着くまでには様々なところに働きかけ、また相談にもいきました。
市議会議員との語し合いでは、障害者にこそ学童保育や児童センターのような安全に遊ぺる場所が必要なのだと訴え、ラチがあかないと知るやすぐに社会福祉協議会に協力を求め、何度も足を運びました。結果、それまでも時々利用していた、仲間の家の近くにある児童センターで遊ぺることになりましたが、同年齢の子供たちと交流を深めるのは難しく、しだいに足が遠のいていったのでした。そんな中、私たちの活動が大きな広がりをみせたのは、熊川さんはじめ多勢のボランティアさんとの出会いがあってからのことでした。それからは活動の内容が豊かになり、大きな大きな輪にになりました。

10年?20年?いいえ、それよりももっと以前・・・障害者に対する社会の受け入れは冷たく、人目を避けて通る日々だったと先輩のお母さんが話してくれました。
障害者を取り巻く社会の意識が変わり始めたのは1981年の国際障害者年の頃からでしょうか?そのころからハンディキャップをひとつの個性としてみるようになりました。
わたしは、ハンディキャップをもっていても当人がそのことに甘えず、殻に閉じこもらず、自らも普通の人に近づいて仲間に入る努力をし、また普通の人も障害者を理解するように努めてほしいと思うのです。そして長い間あきらめずに地道に行政に働きかけ続けてくれた先輩方がいてくれたからこそ私たぢは敷いてくれたレールに途中から乗車し、快適な旅をすることができるのだとも思うのです。
でも終着駅はまだ遠く、これからも声高に権利を主張するのではなく、互いに語し合い、歩み寄りながら、障害者も高い位置満たされた生活が送れるような社会になれば良いなとずっと望みつづけていくでしょう。


クリスマス会
100名強の参加者で行われた今年のクリスマス会は、素敵な道化師のマジック&パントマイムで幕を開けた。
全員参加型のゲームがそれに続き、ちょっと冷や汗もののプロペラ劇もあり、最後は玉石混載“ポラペラ”バンドの演奏で、みんなノリノリリズムで大盛況のうちに幕を閉じました。
とても充実した2時間30分でした。

サルサガムテープ コンサートに参加して

(12月11日ポランの広場活動)

参加者が少なかったのがとても残念 みんなにみんなに見てほしかった
強制でもなく自由奔放で迫力のあるバンド とにかく楽しんで演奏している
ついつい親子で立ぢ上がり 一緒にわいわいわい楽しんじゃいました
彼らから生きる喜びを教えてもらったよな気がします
自分の子も彼らのように楽しめたら…とちょっぴりうらやましく思いました(N目)

サルサのステージは のりのりで楽しかったよ
プロフィールから言葉を借りれば障害を乗り越えずに そのままロックしている!
たかちゃんやこうちゃんが まぎれていても何の違和感もないと思う
NHKが取材に来ていたようなので(2月ごろの予定)テレビで見てね
舞台を見るまでは障害の軽い人ばかりなのだろうと思っていたけれど、
さにあらん キチンとお膳立てをしてあげれば これだけ表現力豊かに個性を出せるのかとびっくり(N井)

“サルサ”のイメージどおりの衣装でさっそうとステージにあらわれたメンバーたち。太鼓をかかえてドン!ドン!ドン!と太鼓の人たちが一定めリズムをたたいてほかの人た ちがそのリズムにのってくるかたちで曲が始まった。知的障害をもつ人たちの演奏、いったいどんなだろうって興味があった。メンバーの気持ちがひとつになっている気がした。
「みんな、本当に好きでやってんだね」(パパの言葉)
前方の席の人たちは、立ち上がってノリノリで、踊ったりしてた。みんな、つられて踊った。もっと彼らの曲を知っていたら良かったなと思った。
子どもそっちのけになってしまい、いけない母でした。すみません…(S藤)

『鳥塚しげきコンサート見たよ!』

「コンサートに行かない?」とN井さんに誘われて、内容も聞かず(でも料金はきいた、やはり私はけちなのだろう)出かけていったらワイルドワンズの鳥塚しげきさんんPコンサートでびっくりしました。
奥様の、のりこさんと2人で演じる手話がとても美しくてバレエを見ているようでした。
「バレエは優れた身体表現だ」とどなたかがいっていた言葉もうなづけました。
クイズやハンドベルの演奏もあってとても楽しめました。
のりも座って拍手しながら見ている事ができました。「思い出の渚」が生で聞けて感涙物のコンサートでした。みんなでまた是非行きたいです。(S田)

ボランティア大会でバリアフリーコンサートを見ました。ポランの親子7組ボラさん3人の参加でした。おばさん達には懐かしい、かのワイノレドワンズの鳥塚しげきです。
手話を交え表現豊がにバラエティーに當んだ曲の数々を…
やっぱり生の音楽はすてき!
チケットが余っていたので手話を習っているお姉さん達にも是非見てほしかったなーと思いましたよ!ポランの仲間は小さな会場でちょっと目立っていたので「そこの少年」と声をかけられてしまいました。おっとー!     (N井:(11月7日(日)ポランの広場活動)

「マザーランドアカデミー」への協力

さる12月23日(祝)マザーランドアカデミーのクリスマスイベント「軍手とエプロンでクリスマス」に参加してきました。(K川、M尾)
これは、マザーランド年1回の大イペントで、長野県や遠くから80名を超える人達があつまり、品川埠頭での荷物詰めとアフリカへどのよラに荷物が送られるかの話を受けてきました。(詳しい内容は次の体験記を読んでください)
プロペラでも、HPを通じて、6月15日から10名の方々が衣料を送ってくれました。それぞれ、確かにマザーランドを通して、アフリカのマリやウガンダに送っています。ご協力ありがとうございました。
今回マザーの方のお話を伺ったところ、今年は、全部で14便をアフリカへ向けて送ったそうです。

なお、ザーランドでは新しい試みとして、現地に木を植えるプロジェクトを実施しています。今回送料として送ってもらった一部とプロペラからの資金から苗木を5本購入しました。
「木を植えると砂漠が止まる。砂漠が止まると動物がってきて人が暮らせるようになる。」マサーの方々の言葉です。ただ、木を植えるだげだと、すぐに枯れてしまう。井戸を掘り、学校をそこに作って子どもに木を育てることを教え(子ども達に苗を買うお金はない!!)ていくことで、子どもは教育を受けられ、子どもによって木も育ちます。やがてそこに森ができ、土が水を取り戻して、畑ができ、牛や羊が戻ってきて、人々がそこで自立して生活するようになります。
「砂漠には緑を。子どもには未来を」
「井戸を掘ります。そして、まず始めに手の洗い方を教えます」

今までご協力くださった皆様どうもありがとうございました。

○マザーランドアカデミーは、アフリカの人々に衣料や食料を自分達の手で届けているボランティァグループです。衣料など送何を希望される方は、プロペラを経由して運んでいますので、プロペラ事務所まで、送料(一箱.1940円)とともに送ってください。よろしくお願いします。活動休止中。
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マザーラン体験記 12月23日(木)品川埠頭にて

AM10:00 荷物を積んで品川埠頭到着
皆さんからプロペラに集まった衣類は、段ボール8箱分。それを車に積み込んで品川埠頭に着きました。今日は一年に一度、全国からのボランティアに公開体験をする日だそうです。「軍手とエプロンのクリスマス」と看板が出ていて、壁中、マザーランドの活動の写真が展示してありました。まずはおそうじをして会場準備。
AM11:00 続々と参加者集まる
来ました来ました、ぞくぞくと、車を連ねてポランティアの人たちがやってきました。トラックいっぱいの衣類を持ってきた高校生たち、家族で参加の人々、会社の同僚たちを誘ってきたと言う人たち……海風冷たい品川埠頭が、一気に活気づきました。来た人たちから、さっそく作業が始まります。段ポールを一つ一つあけて、衣類をチェックして送る箱に積み替える作業。きれいな衣類だと、「喜ぶだろうなあ」とこっちまでうれしくなり、逆に送ることのできない汚いしみだらけの衣類だと、なんだか風も冷たく感じたりします。どんどん人が増えていって、小学生の子どもたちもはりきって駆け回り、熱気で寒さもなくなります。
PM14:00 おかゆがふるまわれる
山のように積み上げていった段ボールが、気がつくともう残りわずかになっていました。かわりにできていたのは、マリのMと、ウガンダのUの字が書かれた段ポールの山。それぞれ、後かたづけに入りはじめたころ、マザーランドのお母さん達からおかゆがふるまわれました。アフリカで配給するものと同じ、というおかゆはわずかにカツプに半分ほど。これが一日分の上もっとまずくてうすいものだそうです。
アフリカの状況が身にしみます。
PM15:00 アフリカの話、始まる
作業も片づけも終わり、ぼっとしたころ、倉庫の奥で写真と一緒にマザーランドの活動についての話が始まりました。どうやって荷物を送り、どうやってアフリカで配っているか……写真といっしょに紹介される状況には息を飲むものばかりでした。50度もの暑さの中、タイヤが燃え出すほど荷物を積んで走っているとごろ、倒れている人、転がる動物の骨…、政府の支援によって植えられた木は、後のフォローがないため、枯れてしまっていること、そこでマザーラントでは・井戸を掘り、子ども達の学校を作り、学校の子どもたちに木を育てることを教えていること、米や衣類に子ども達が殺到し、離れないこと、うれしくで何度も「本当にもらっていいのか」と聞きに来た青年の顔……。また来年いっしょにアフリカに向かう小学生たちが紹介され、その場にいた人たちみんなが紹介されました。井戸のためのお金を寄付した人、毎年、たくさんの衣類を送る高校生たち、来年、アフリカにいっしょに行くという小学。知らなかった顔が一つに見えてきました。
PM17:00 解散
片付けを手伝い、いろんな人たちと話をしている間にあっという間に時間が過ぎて暗くなってきました。三々五々に解散です。来て良かったなあ、という一日でした。
byM尾

事務局から
○クリスマス会が無事終わりました。参加家族が昨年より少なかったけど、大盛況のうちに終わりました。中心になったO森君、G藤君、S井君、影で支えてくれたH暮姉妹、そして準備を手伝ってくれた聖学院の学生さん、うちのメンバー(名前はいちいち挙げないけど)、そして当日参加のボラ、みんなみんなどうもありがとうございました。お母さん方の評判も良いし、バンドでは子ども達もノリのりでした。参加できなかった人はビデオをとっていますので見てね。
〇2000年の夢のアンケートを今回同封します。記入の上、活動日に持ってくるか事務所まで返送してください。めんどくさいといわず、ご協カよろしくおねがいします。これに基づき活動計画を練りたいと考えていますので。
○うちのボラは体は動かすけど、勉強が足りない!!ということで、さる11月19日こ杜会福祉協議会の黒澤さん・渡辺君を講師に大宮市の障害児関係の勉強会をしました。今年一年かけて徐々に勉強していく予定で、この会報にも随時成果を載せる予定です。
○HPのアドレスは裏表紙にあります。一度アグセスしてみてください。とりあえず、最新の情報を載せるようにしています。チャットルームが新設されていますので、そこで会話をすることもできます。
○去年を振り返ると、いろいろなことがありました。一番大きな出来事は、ボランの広場の子どもと夏休みを多く過ごしたことです。今までの土曜日の活動から少し幅を広げたわけです。これは、学生ボラの協力無しにはできないこと。今年も出きると良いと考えています。
○プロペラ会員は随時募集しています。現在の活動は、主にポランの広場、えくぽ、マザーランドなどがあります。総ての活動に参加する必要はありませんので、お気軽にお間い合わせください。
○会計報告(4月から12月20同まで)

(一般の部:現在残高77,962円)
収入
会費・・・・・・・76,800円
寄付・・・・・・・・・・600円
    リサマ収益・・・・36,170円
助成金・・・・・・50,000円

収入合計・・・・163,570円

支出
サマーキャンプ・・10,376円
夕涼み会・・・・・・3,912円
夏休みポラン・・・・2,500円
写真代・・・・・・23,080円
雑費・・・・・・・11,810円

支出合計・・・・・85,608円

(マザーランドアカデミー関係の部:現在残高24,600円)
  送料入金・・・・・35,770円/送料出金・・・・・11,170円

○さる12月16日に会計監査のY田さんにプロペラ会計についてアドバイスをいただきました。追って内容は伝達します。

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