プロペラvol.23<2000/11,12月号>

新しい時代に向けて(雑感)
ボランテイア研修と交流キヤンプ (ネーブルパーク)に参加して
大人のポランの日
知的障害者入所更生施設杉の子学園見学
サイサイの実習日誌
『雑草』(あらぐさ)へ見学に行ってきました
ピープルファーストはなしあおう会
事務局からの御知らせ
先々月と先月の主な活動記録

新しい時代に向けて(雑感)

1.ある宇宙飛行士の言葉にもありましたが、地球というこの星は、暗黒の宇苗の中青く輝く水の星であり、多くの生命を生かしつづけている場所であります。宇宙上存在する無機物有機物の中で多くの有機生命体が存在するこの奇跡の星に住む私達は、一体、この人類、植物、動物を始め多くの自然をどのような形で次世代に残そうとしているのでしょうか?
2.私達は生きるために多くの自然からの贈り物をもらっています、当然のように無償で、特に自然に恵まれた日本においてはその点が強いかもしれません。一昔前までは、「水」は当然のように水道の蛇口から出てきました。今は水を買う、浄水器を買う時代になりました、1970年代は公害問題が叫ばれました.今は環境ホルモンです。いつもいつも人類は、自分達の虫出した害悪に対して悩みつづけています。何故でしょうか。皆さんはお考えになったことがありますか?
3.最近ようやく「持続可能な社会」という言葉が言われ始めました。リサイクルという言葉も定着してきました。節約する節制するという言葉は日本にある美徳の一つですが、現在の行き過ぎた欲望への制御機能としてもう一度員し直したい理性の一つです。「他人に迷惑を掛けないからいい」という幼児の理屈では世の中のことをあまりにも考えなさ過ぎるのです。
もう一歩進んで、自分の行う行為は将来周りにどのような影響幸与えるかそこまで考えて欲しいのです、あまりにも○×方式、近視眼的な考え方がそう主せるのでしょうか?それとも堪えることに逃げてばっかりいる結果なのでしょうか?享楽主義の行き過ぎなのでしょうか?
4.為政者の質が明らかに悪いこの国においては、戦後の後遺症を未だひきづった生活していますが、本当にこの国、日本をどうしたいのか、日本人一人一人が考えなくてはなり主せん。この国のかたちをどうしたいのかボラの場だけでは変えることはできません。各々の日々の生活の中で、生きている場所で、前向きに、やっていくしかないのです自己崩壊が激しい日本国においては、その柱となる理念を一人一人が持らつづけていられるか、そしてて実行できるかどうかにかかっています。手の施しようのない状態になってからでは遅いのを気づいてくれるでしょうか。

ボランテイア研修と交流キヤンプ (ネーブルパーク)に参加して

10/4〜15日、栃木県猿島郡総和町にてポランティア研修(ネーブルパーク)が行われました。研修当日は聖学院大学の学生と"えくぼ"の親たちで会が行われました。その中で"プロペラ"のメンパーも何人か僕もふくめて参加しました。'プロペラ,のメンパーがこのキャンブの事を知ったのは、以前、"えくぽ"の活動の打ち合わせの時、Iさんたちに誘われたのかきっかけでした。
キャンブ当日、僕たちは〇口さんの車に乗り現地に向かいました。
僕か担当となっている子供はみかちゃんでした。みかちゃんは以前のえくぼの活動で何回か見ているので僕自身、あまり戸惑いを感じませんでした。テント小屋に着き外でパーペキューの仕度をしている時に僕とみかちゃんはテント小屋にいました。みかちゃんは歌が大好きでした。時々何かの歌のさぴをいいます。その時に僕たちがうたってあげれぱ一緒になって歌ってくれます。歌っている時のみかちゃんの姿はとても楽しそうでした。楽しいひと時が刻々と流れすぎ・・・。
夕食を食ぺ終わり、子供たちを寝かしたあと、母親とポランティアとで話し合いが行われました。学生や親たちとのいろいろな意見を聞かせて頂きました。
皆さんいろいろな考えを持っているのだなあと感心させられました。
夜もふけ酒も程よく入った後、僕たちは明日朝早いので僕は先に寝かさせて頂きました一日という短い時間でしたがいろいろな事を経験させて頂きとても光栄に思っています。今後ともプロペラのメンパー共によろしくおねい致します。

大人のポランの日

たかちゃんとあきちゃんがホームで待っていた。
まずは飲み屋で乾杯。私は、あきちゃんとLOVE×2でした。
途中からみゆきちゃんがきて、熊川さんが花たばをプレゼントした。
明日、20歳の誕生日だってさ!
みんながみゆきちゃんに「おめでとう」と言うのに対して、笑顔でポーズをとりながら「ありがとう」と返してくれた。
私ならそんなに素直に喜べないんだろうなあと思った。
たかちゃんは、ドンブリごはんを一生懸命食べていた。
食欲のあき?
そのあと、カラオケに行った。
あきちゃんが「また大人のポランやろうね」といって、みんなも帰っていった。
もう寒くなったな〜とおもった。(K.A)

知的障害者入所更生施設 杉の子学園見学H12.9.26(火)

私にとって、ポランでの初めての見学会です。どこに行くのか、どんな所なのか知識も無く集合場所へ…。「杉の子学園」交流センターの駐車場で車を見掛けてどんな団体かと気になっていました。2年前、好奇心とショートステイの利用が出来る施設としてK学園を見学し、入所施設のイメージは建物は古く重々しいと恩い込んでいました。杉の子に着いて建物が新しくて一見「公民館」「図書館」という感じで中に入っても明るい建物でした。
指導員の先生が親切に案内と説明した後に登澤施設長から資料に添って説明して頂きました。
登澤施設長には、現在「杉の子学園」に入所している障害者の父という事もあり、いろんな話を聞くことが出来てとても勉験になりました。その中で特に強調していたのは「我々の子供達はいずれば他人の手に委ねられる」ということでした。今は親が元気でも先の事は分からない、障害がある事で甘やかしがちになるが厳しく接することが必要である。いずれ他人の世話になるのだから他人の手を煩わせる事を少しでも滅らしてあげるのが本人にとって幸せであろう。障害者でも教えれば出来る事は必ず出来るようになる。親は手を抜きの指導をしてはいけない。施設に入所した当時はトイレで上手にお尻をふけない人が80%でしたが今では約20%はまだ上手に出来ないがほとんど園で指導を受ける事により出来るようになったそうです。僕の重要さを考えさせられました。
まだ、小学生でこれから福祉がどうなってい/のか判りませんが、見学を通して子供のプラスなるよう自分の視野に囚われずやって行けたらと思っています。

サイサイの実習日誌

こんちわっす、さいさいです
このたびさいさいは、杜会福祉法人みぬま福祉会の川口太陽の家(知的障害者更正通所施設)に9月いっぱい修行に行ってまいりました。川口太陽の家では、40人位(?)の仲間と15人位(?)の職員が一緒に作業をしています。作業の内容は、さおり織、ウエス作業、紙すき作業、絵画制作、ステンドグラス制作、古本・古着販売などがあり、職員の方が太陽の仲間に合った一、人一人の個性に合った仕事を考えていました
古着・古本販売はコスモス商会といい、川口共同病院の駐車場の隅を借りて販売をしています。この仕事は、仲間の方が自らこういう仕事がしたいと職員にお願いをして始まったそうです。ここでお願いをした太陽の仲間は、身障の方ですが自ら仕事を要求して、施設側もその要求に答えることができたことは、当たり前のことかもしれませんがすごいことだと思います。実習を終えて学校で友達に他の施設の事を聞きましたが、ある施設では、私が思う福祉とはかけ離れたものでした。そこに比べれぱ、利用者が二ーズを施設側に訴えられる環境というのはすばらしい事だと思います。
川口太陽の家では、最重度や重度の障害を持った方が他の施設に比べると多くいらしゃるそうです、他の施設に入所や通所を希望された方が、障害が重度のため断られ、そこで川口太陽の家に最終的にたどり着く事になるのです。みぬま福祉会の理念の第一に「どんな障害をもっていても、希望すれぱいつでも入れる社会福祉施設づくりをめざす」とあります。本当に当たり前の二とだと思います。
また、みぬま福祉会の理念の第二に「入所者は障害の程度、発達段階等が十分考慮され、一人一人の二一ズに応じた生活、労働、教育、医療が受けられ、ともに生きる「仲間」として、自主性が尊重され、人権が最大限守られるような社会福祉施設づくりをめざす」とあります。
そうです。あなたもわたしも、ともに生きる「仲間」なのです。はい。

『雑草』(あらぐさ)へ見学に行ってきました上尾の社会福祉法人あらぐさ福祉会の運営する労働と教育の場

今年2000年の4月こ長年の願いだった法人認可施設施設として新たにオープン。数年前に平屋の小さな建物でクッキーを焼いていた時の面影はまったくないとてもモダンですてきな3階建ての施設へと変貌していました。
通っている仲間達も穏やかにそれぞれの作業に取り組み作業内容も陶芸 リサイクル さおり織り クッキー バン造りと以前とは比べ物にならないほど帽広く充実していました
さおり織りは配色がすばらしく独自の感牲をみせてくれます、
バン造りも職人さながらに器用に手先を動かし丸める様手には感動してしまいました。
仲には長年在宅でいた人達もいてそれこそまだ養護学校の開設されていない時代をすごしていらした方も通ってきているとのことでした。
指導員の方の話しでは教膏はやはりとても大切 日々の小さな積み重ねが見えないカになっていると話してくれました
3階には窓を大きく取りとて明るい開放的なこの施設の中で一番いい所じゃないかしらと思わせる食堂 
ゆっくりお食事をするひとときは心ものびやかになるようなこんな スヘースがいいですね
彼らにこんな豊かな日常があることをとても羨ましく思います
以前に伺った時には元気にてきばきと仕事をこなし見るからに身を粉にしてご指導くださっていた施設長さん いまは療養中とか。
今までの疲れが出たのでしょうか。早くお元気に復帰なさってくださいね。

「ピープルファーストはなしあおう会」

「ピープルファーストはなしあおう会」は、知的障害をもつ当事者のグループです。1995年12月にスタート しました。月に 2回ぐらい 会議をしています。たくさんの ことをはなしあうことが あります。ひとつひとつが大切な ことです。じむしょ は、月よう日から金よう日まで あいています。自立生活プログラム、東京都との はなしあい、講演会のじゅんび などを やっています。ピープルファーストは、アメリカで うまれました。ピープルファーストがひろがるようにがんばります。(ホームページより) (支援者の協力を得て活動しています)

★ピープル・ファーストとは・・・1973年、アメリカの知的しょうがいをもつ人たちが、オレゴン州で会議を ひらきました。  そこには たくさんの人が あつまって、どうやって地域でくらすか、「ちえおくれ」と よばれたとき どうするか、ということが はなしあわれました。このとき、ある人が、「ちえおくれ」や「しょうがいしゃ」ではなく、「 私はまず人間として あつかわれたい(ピープル・ファースト)」と言ったことから、「ピープル・ファースト」という 名前が できました。 それから、カナダやアメリカで、つぎつぎと、知的しょうがいをもつ 本人の会(ピープル・ファースト)ができ、いまでも ふえつづけています。
ピープルファースト大会をひらく
●レクレーション・・・畑、スキー、忘年会など
●私たちの考えをつたえる・・・イベント、講演、通信(なかまの森)の発行 ※通信を読みたい人は連絡すると送ってくれます
●行政や福祉を変える・・・行政の検討委員会に参加、施設オンブズマンとしての活動、東京都とのはなしあい
●まなぶ・・・海外研修
●たすける・・・自立への支援 (ホームページより)
2000年の「ピープルファースト大会」は、わたしたち東京が主催します。ただし、会場は都合により、千葉市になります。
11月18〜19日 海外職業訓練センター(OVTA)
ピープルファースト大会in東京 じっこういいん会
ピープルファースト はなしあおう会
191-0041東京都日野市南平1-32-2 でんわ・ファックス042−593−7752 ホームページアドレス http://www.people.or.jp/~pf/pf.htm 知的障害をもつ本人の会というと「話のできる軽い人の集まり」という印象があるかもしれません。でも今まで知的障害をもつということだけで、話を聞いてもらえなかった歴史があるといわれています。今、障害をもつ本人が本音を言える時代になりつつあるということは、とても大きなことではないでしょうか。
親でも第三者でもない本人の思いをもっと伝えられるように私たちは支援者として何かできないでしょうか・・・。
(さいとう)

事務局からの御知らせ

○巻頭にてKさんも書いていますが、「大人のボラン」を8月より初めていますこHPの書き込みにもありましたが、「大人のポラン」の目的と内容を少し。対象は、原則、高佼を卒業した18歳以上の知的障害を持った人達。彼(女)らの活動範囲を広げようという目的を持って始めました。通常は土曜日の昼間公園で遊んだり、プールに入ったりとい う活動が多いのですが、こちらは、夜の街に行って、居酒屋などで食事をしたりkaraoke等に行ったりしています。普段見られない部分も見ることができて楽しいですよ。現在は夜の街を散策していますが、他にも回転寿司に行ったり、休日新宿や渋谷に出たりと少しづつ活動範囲を広げられればと考えています。とりあえず年内はあと2回。11月10日と12月8日にやる予定です。子供たちはいずれ大きくなっていきます。地域で生きる。共存する。バリアフリーなどと言葉でいうのは簡単です。誰にでもいえます。抽象的な理念から、具体的な解決策になってこなけれぱ、絵に描いた餅であり、机上の空論でしかありません。お母さん達は子供たちの友達になって欲しいと言います。ではどのような形を望んでいるのか。ボラはボラでここに来て何をしたいのか。この活動を通して考えていただければと思います。
○マザーランドアカデミーへの協カということで、細々ながらHP上で物資と資金を集め、年に何回か衣料を送っています。今年も12月に持っていく予定です。皆さんの家にある不用な衣類(但し、汚れがひどいものは不可)がありましたら送付資金つきでご提供ください。よろしくお願いします。また、一度マザーランドの品川埠頭に手伝いに行きたいという方もご連絡ください。よろしくお願いします。
○来年の予定を考える時期になりました。毎年毎年新しい生命が芽生え成長し、大人、になっていきます。世が移り、時代が移ってもわたし達が持ちつづけたいのは暖かい心、やさしい心、他を思いやる心、そして常に考えつづけること。今目の前にいる人達、物ごとに対して自分が、難がてきるかを考え、見つけだし、実行すること。その精神を培い続けられれば、新しい時代を作りだせるのではないのでしょうか。

○プロペラでは、皆さんからの投稿、詩、意見さまざまなジャンルのものを募集しています。投稿は、裏表紙の住所所までお願いします。
○プロペラ会員は、随時募集しています。
一般会員(活動に参加してくれる人)2400円/年
(一般会員は活動において会よりさまざまな特典があります)

賛助会員(活動に賛同してくれる人)2400円/年
(プロペラの活動に賛同してくれる方々です。ポランの親が例)

維持会員(活動を経済面からバックアップする人)10000円/年
(プロペラ運営費の面倒を見ても言いという方です。)

○ホームページ、Iモード用ホームページ等には随時活動内容や最新の惰報を載せております。訪れてみてください。アドレスは裏表紙を。
○現在事務局では、保育ボラだけではなく、運転手ボラ、料理ボラ、事務所運営ボラなどさまざまな分野のボラを募集し、活動していくことを検討しています。
〇12月3日(日)は現在活動日となっていますが、大宮のリサマに参加するかもしれません。詳細が分かり次第また連絡します。
○12月23日(土)はクリスマス会です。今年はこじんまりとなりますが、企画盛りだくさんでやれればと思います。夜は忘年会の予定です。
○勉強会兼定例会を毎月実施しようと計画中です。活動が活発なのは良いですが、知織面の裏づけも必要です。詳細は掲示板などで発表。
○11月号の文塾春秋のテーマは、「「なぜ人を殺してはいけないのか」と子供に聞かれたら」でした。皆さんはどう考え、答えますか???
○何度も書きますが、知的障害を持った人達に対する社会、一般の理解、行政の対応は他の障害を持った人達に比べはっきり遅れています。理由はさまざまですが、一つには彼らが自ら声を上げることができないからがあります。だからこそ周りにいる私達が存在し、一緒に考えなければならないのです。もちろん医学の発展も望まれます。
〇21世紀まであと2ヶ月。本当に新しい時代は来るのか、輝かしい未来なのか、懐疑と希望のハザマで揺れながら、そして何時までも自分の足で歩いていきたいと思いながら残りの日々を幕らしたいと忠います。

先々月と先月の主な活動記録

9月3日(日) 大和田プール(ポ) 晴れていたけどもう寒かった。
8日(金) 大人のポラン(プ) 台南市場とカラオケでした。
9日(土) 交流センター(ポ) プールとお昼付でした。
10日(日) 東高祭見学 (プ) みゆきちゃんが行きました。
16日(土) 通常活動  (ポ) 久しぶりの通常でした。
17日(日)障害者祭り (プ) 雨のため中止でした。
23日(土) さんぽとサッカー(え)大勢のボラが参加しました。
30日(土) 大宮北養護運動会(プ)みんながんばっていました。
10月7日(土)交流センタープール(ポ)2月に一度のプールです。
8日(日) 障害者祭り(プ) 北養父母会からの依頼でした。
13日(金) 大人のポラン(プ)王将とカラオケでした。
14から15日 ネーブルパークでの一泊旅行(え)
21日(土) 通常活動 (ポ) 大勢の子供とボラでパニック寸前!?
27日(金) 与野鴻沼福祉会見学 グループホームを見てきました。
28日(土) コスモス祭り   一面コスモス。あと美味しいトン汁。
○活動に関するご意見、感想などもお知らせください。
○プロペラでは、保育ボラのみならず、行事の企画ができる人、会計のできる人、パソコンの得意な人、写真をとるのが好きな人とさまざまな分野のボラを募集しています。ご協力いただける方は、ご連絡をください。よろしくお願いします。(連絡先 kuma.eisuke@nifty.ne.jp くまかわ)
○寄付金の受付もしております。本年度運営費赤字額は434000円となっています。活動に賛同し金銭的なボラをしてくださる方がいらっしゃいましたらお願いします。(振込先 あさひ銀行大宮出張所 普通口 座 3985032 熊川英輔)
○集合時間及び出欠の連絡については厳守でお願いします。やむ得ない事情で遅れる、不参加の場合は、その時の責任者に必ず連絡をください。よろしくお願いします。

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